猫の嚥下音が大きいのはなぜ?ゴクンという音の原因と対処法

猫の行動・生態

はじめに

愛猫が水を飲んだりごはんを食べたりするとき、「ゴクン」「グビッ」という大きな音が気になったことはありませんか?実はこの音、嚥下音(えんげおん) と呼ばれるもの。今回は、この音が大きくなる理由と、対策が必要かどうかについて詳しく解説します。

嚥下音の正体

嚥下とは?

· 食べ物や飲み物を飲み込む動作
· のどにある筋肉の連携プレー
· 健康な猫でも当然起こる生理現象

なぜ音がする?のどの筋肉の収縮 + 液体や食べ物の通過 ↓ 「ゴクン」という音

音が大きくなる原因

生理的な原因(心配なし)

  1. 早食い・一気飲み
    · 勢いよく飲み込むため音が大きくなる
    · 特に水をがぶ飲みする猫に多い
  2. 空腹時の飲食
    · お腹が空いている時は勢いがつく
    · 唾液と一緒に空気も飲み込む
  3. 個体差
    · 人間同様、猫にも飲み込み方のクセがある
    · のどの構造による違い

注意が必要な原因

  1. のどの炎症
    · 咽頭炎
    · 扁桃炎
  2. 食道の異常
    · 食道炎
    · 食道狭窄
  3. 神経系の問題
    · 嚥下障害の初期症状
    · 筋肉の協調運動の乱れ

見分け方|病院に行くべきサイン

自宅で観察すべきポイント【経過観察でOK】 ・食欲は通常通り ・元気がある ・体重減少なし ・嘔吐や咳がない 【獣医師に相談】 ・食欲不振 ・元気がない ・よだれが多い ・咳や嘔吐を伴う

緊急のサイン

· 呼吸が苦しそう
· ぐったりしている
· 全く飲食できない
· よだれが止まらない

家庭でできる対策

食事環境の改善

  1. 落ち着いた環境で
    · 静かな場所で食事させる
    · 多頭飼いの場合は別々に
  2. 食事器の見直し
    · 早食い防止食器の使用
    · 浅めの器で首を下げすぎない
    · 傾斜食器でのどの負担軽減
  3. 与え方の工夫
    · 少量ずつ複数回に分ける
    · ふやかす(ドライフードの場合)
    · 温度調整(人肌程度に温める)

病気の可能性を疑う場合

考えられる疾患

病気 症状 対策
咽頭炎 咳、よだれ 抗炎症薬
食道炎 嘔吐、食欲不振 胃酸抑制薬
巨大食道症 食べた直後の嘔吐 姿勢給餌

診察の流れ

  1. 問診:飼い主からの情報収集
  2. 視診:口の中の観察
  3. 触診:のどの状態確認
  4. 検査:必要に応じてX線や内視鏡

年齢別の注意点

子猫

· 成長過程でのどが未成熟
· 学習中のため飲み込みが不器用
· 基本的には心配なし

成猫

· 習慣化した早食い
· ストレスが原因の可能性
· 歯周病からののどへの影響

老猫

· 筋力の衰えによる嚥下力低下
· 神経系の病気の可能性
· 腫瘍のリスクも考慮

予防と日常ケア

日頃からできること

· 定期的な健康診断
· 歯磨きでの口腔内ケア
· 適切な食事管理
· ストレスフリーな環境作り

観察のポイント

· 飲み込み音の変化
· 食欲の状態
· 体重の増減
· 行動の変化

まとめ

猫の嚥下音が大きくなる原因は、ほとんどが生理的なもので心配いりません。しかし、以下のような他の症状を伴う場合は、動物病院で相談することをおすすめします。

「音だけが大きい」のか、「他の不調も見られる」のか。愛猫の普段の状態をよく知っておくことが、健康管理の第一歩です。

愛猫の「ゴクン」という音が、幸せな食事の証でありますように。

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