はじめに
「猫は毛で覆われているから蚊に刺されない」と思っていませんか?実は猫も人間同様、蚊に刺される危険があります。この記事では、猫の蚊刺されの実態から、重篤な病気のリスク、効果的な予防法までを詳しく解説します。
猫は蚊に刺されるのか?意外な事実
刺される部位
- 被毛の薄い部分:鼻先・耳介・肉球の間・腹部・陰部
- 子猫:成猫より被毛が薄く全身が標的に
- 短毛種:長毛種より刺されやすい傾向
刺されやすい猫の特徴
- 屋外に出る猫:蚊との接触機会が圧倒的に多い
- 黒い毛色:蚊が暗色を好む傾向(研究による)
- 代謝が高い:体温・二酸化炭素排出量が多いと誘引されやすい
蚊が媒介する猫の危険な病気3選
1. フィラリア症(犬糸状虫症)
- 感染経路:蚊がフィラリア幼虫を運搬
- 症状:咳・呼吸困難・突然死(進行すると)
- 致死率:治療しない場合2年で60%以上
2. 猫カリシウイルス
- 蚊の関与:刺された傷口から感染
- 症状:口内炎・発熱・食欲不振
- 特記事項:ワクチンで予防可能
3. 皮膚炎
- アレルギー反応:蚊の唾液成分への過敏症
- 症状:激しいかゆみ・脱毛・皮膚潰瘍
- 好発部位:耳縁(耳がボロボロに)
蚊から猫を守る5つの対策法
1. 室内飼いの徹底
- 窓の網戸を補強(網目1.2mm以下推奨)
- エアコン使用で蚊の活動抑制(25℃以下が理想)
2. フィラリア予防薬
- 投与期間:蚊発生1ヶ月後~終息1ヶ月後まで
- 種類:スポットタイプ・錠剤・注射
- 費用相場:月1,000~2,500円
3. 猫用蚊よけスプレー
- 有効成分:レモンユーカリ・シトロネラ(DEET不使用)
- 使用方法:撫でる前に手に噴射→体を撫でる
- 効果持続:4~6時間(商品による)
4. 環境対策
- 水たまり除去:鉢受け・バケツの水を毎日交換
- 蚊の繁殖防止:ベランダに蚊取り線香(猫が触れない場所)
- 扇風機活用:風速3m/sで蚊の飛行を阻止
5. 物理的防御
- 蚊帳:猫用ベッド周りに設置
- 薄手の服:腹部保護用(暑さ対策必須)
- 肉球ケア:ワセリン塗布(刺され防止効果)
蚊に刺された時の対処法
初期対応
- 患部確認:赤み・腫れの程度チェック
- 清拭:ぬるま湯で優しく洗浄
- 冷却:保冷剤をタオルで包み当てる
受診が必要な症状
- 刺された箇所が化膿
- 1日以上かゆがる・舐め続ける
- 元気消失・食欲不振を伴う場合
猫に絶対使ってはいけない蚊対策
危険成分
- DEET(ディート):神経症状・肝障害の恐れ
- ピレスロイド系:猫の代謝不能(中毒死の危険)
- アロマオイル:ティーツリー・ペパーミントなど
NG行為
- 人間用蚊取り線香の使用
- 電子蚊取り器を猫の近くに設置
- 防虫シートを舐めさせる
獣医師が教える蚊対策Q&A
Q. 刺されてもかゆがらない?
→ 猫は掻く代わりに舐めます。過剰なグルーミングは要注意
Q. フィラリア検査の頻度は?
→ 予防薬使用中でも年1回の血液検査が理想
Q. 刺されやすい時間帯は?
→ 人間同様、朝夕の活動時間帯(5-9時/16-19時)
蚊対策グッズおすすめ3選
- ビーフィット 猫用虫よけバンド:超音波式(効果範囲3畳)
- アース・ペット 蚊がいなくなるスプレー:天然ハーブ配合
- フロントライン フィラリア予防薬:ノミダニ対策も同時に
まとめ
猫も蚊に刺され、深刻な健康被害を受ける可能性があります。特にフィラリア症は予防が最も重要。室内飼いでも油断は禁物で、網戸から侵入する蚊も少なくありません。愛猫を守るために、適切な予防薬の使用と環境整備を徹底しましょう。蚊の季節が始まる前に、かかりつけ獣医師と対策を相談するのがベストです。

